大川善
創業者
創業者である大川善の歴史は彼の故郷、日本から始まります。
彼は日本にいた頃、昼食は素朴かつ味わいのある「大衆食堂」で楽しみ、仕事帰りには、1日の疲れ
を癒すべく「居酒屋」でくつろぐという日常を過ごしていました。
美味しいものに目がなく日本の食文化に深い思い入れを持っていた彼は、フランスに移住したのち、
そこには本場の味を堪能できる場所がないという事実に直面し、深い喪失感を覚えることとなりまし
た。
その郷愁こそが、彼に「自分の知っている本当の日本の味」を再現できる理想の場所を作ろうという
強い想いを抱かせることになるのでした。
確かな経験と技術、そして情熱をもった料理人である山田充との出会いは、その彼の想いを形にする
大きな転機となりました。
二人は、日本人が普段親しんでいる本格的な、それでいて飾らない日本の味をとどけることのできる
理想的な店を、ここパリに創ろうと決意したのです。